こんにちは!
子どもプログラミング教室「イフキッズアカデミー」アシスタントのさっちゃんです!
さて、プログラミングというモノづくりの現場で日々を過ごす私ですが、実は発想力にはあまり自信がありません・・・。
しかも、
「普通の人間がそうそういろいろ思いつくはずもないよね」
とか、ちょっと諦め気味。
でも調べてみると、世の中にあるヒット商品って、
「売れるはずないって」とか、
「そんな面倒くさいことにお金かけるのはちょっと・・・」とか、
「無理かも・・・」
という声が漏れながら試行錯誤をしているうちに、まったく別のアプローチ方法を見つけヒットに繋がったものがたくさんあるんですよね。
「思いつかなくても仕方ないよね」
なんて後ろ向きな自分が恥ずかしい(/ω\)
ということで、モノづくりの現場にいる者としてこうした事実を忘れてはいけない!という思いから、
本日は、
「発想の転換によって生まれたヒット商品たち!」
についてお話したいと思います。
ポカリスエットの原点は「飲む点滴」だった!
スポーツの後の定番「ポカリスエット」は、大塚製薬の大人気スポーツ飲料です。
調べてみると、ポカリの愛称で親しまれるこのポカリスエットが生まれた背景には実に4つの発想の転換がなされていました。
- コンセプトは飲む点滴液だった
- 点滴液そのままではなく、失われた水分、栄養に近い成分として「汗の成分」を基にした汗の飲料を作ることになった
- 飲みやすくするため、様々な飲料とミックスを試みていたが、単体ではまずいもの同士を掛け合わせて美味しい味を作り出した
- 汗をかいた後にこそ美味しく感じるよう、あえて濃縮度を薄めにさっぱり仕上げた
最初から「?」ですよね。飲む点滴液?!って。
この発想に至ったのは新飲料の開発部長だそう。なんでも、メキシコに出張した際、ひどい下痢になって入院してしまい、入院先で炭酸水を手渡されたことが始まりのようです。
「水分と栄養が失われているから、とにかく水分を取って。落ち着いたら栄養も取ってね」と言われ、
「飲める点滴があったらいいのに」と閃いたとか。
なにがきっかけになるかって本当にわからないですね。
汗の成分、とか、まずいものとまずいものを混ぜる、とか、あえて薄くするとか、通常だったらなかなか考えないことですが、これらの「発想の転換」の元で、大ヒット商品ポカリスエットは生まれたんだと思うと、見落としがないよう、日々周りを見回さなきゃな!と感じます。
「その発想はなかった」とネットでも大騒ぎ!
リコーハンディ―プリンター
プリンターと言えば、動かざるごと山のごとし、と言った具合に、一度配置が決まったらどーんとそこに構えて紙を補充されるのを待っているのが本来の姿でした。
しかし、リコーから2019年4月に発売されたハンディプリンターはその常識を完全に覆してくれました。
なんとプリンターを手に持って印刷したいところに滑らせるだけで印刷ができるのです!
場所を選ばず印刷できるので通常のコピー用紙だけではなく、ラベル用紙やはがき、段ボールなどへの印刷も可能。
しかも重さはリンゴ一個分!
これは今までのプリンターにはない発想で、Twitter上でも称賛の声が上がっています。
ほんと、この発想はなかった!
子どもも喜んで使いたがりますよね、絶対!
「あったら便利なんじゃ」の主婦の思いが私たちの生活を変えた!
のりかえ便利マップ
東京の地下鉄って、ダンジョンなのか?!というくらい、長いし複雑ですよね。
特に、初めて行った駅で乗り換えしようとしたときなど、どこになにがあるのかわからなくて行き倒れそうになります。
けれどそんなとき、エスカレーターはここだよ、乗り換えするなら一番後ろの車両が便利だよ、と示してくれるのりかえマップって有り難いですよね。
実はあの「のりかえ便利マップ」を発案されたのは、とある主婦の方なのです。
きっかけは、ベビーカーを押しながら地下鉄のホームを端から端までエスカレーター、エレベーターを探したことだったとか。
「エスカレーター、エレベーターの場所がわかるものがあれば便利」
という思いから、たった一人で東京中の地下鉄の駅の構内を調べて回られたそうです。
調査期間なんと5か月!
私なら確実に途中で諦める自信があります・・・。
しかし、諦めずに続けられた結果、 今や、地下鉄だけではなく、JRでも導入され、発案者の福井泰代さんは株式会社ナビットという会社を立ち上げられるまでに!
諦めなかっただけでもすごいと思うのですが、福井さんのすごいところは、売り出し方にも工夫をされたところです。
「こうしたアイディアはきっといずれ他の会社にも真似られるだろう」と考え、当初想定していた書籍による展開ではなく、本家本元の鉄道会社へと売り込み先をシフトされたのです。
鉄道会社に導入されれば多くの方の目にも留まりますし、当然、親しみも生まれやすいですものね。
この発想の転換はすごい!
作り出すための発想の転換も大切ですが、使ってもらうための発想の転換がどれだけ大切なものなのかを学ばせていただきました。
毎日目にすること、日々大変だと感じていたこと、当たり前にあるけれど、本当にそれが当たり前か考えること。
本日ご紹介した三つの商品、サービスが生まれた背景からもわかるように、こうしたちょっとした気づきこそがヒット商品を生み出す元となっています。
そう思うと、イフキッズの生徒さんの作品がどれも発想力のみなぎったものばかりであるのも納得です。
子どもって大人では思いつかないようなところに自然と着目しますからね!
なにかを思いつくのは苦手な私ですが、周りをちょっと見回すことはできそうなので、まずは生徒さんを見習って、疑問を持つことから始めようと思います。
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